好きな香りが原動力になった朝
こんにちは、ふたり暮らしのReiです。
最近、ますます朝方の冷え込みが増してきました。朝、起きて窓から空を見ると、雲が高い位置にあって、秋の深まりを感じます。
今日、起きてから窓辺に立ち、窓を開けると、金木犀の香りが届きました。
Twitterなどで、他の人が「金木犀香ってますね」とツイートされるのを見て、我が町では何時か何時かと心待ちにしていました。
ようやく香りの便りを感じることができました。
以前本で、金木犀の香りは500m以上も離れたところに届く、と読んだことがあります。
我が家の部屋の窓からは、隣家に金木犀が植えられているのは確認できず、きっともう少し離れた場所から香りを届けてくれているのだと思いました。
この金木犀の香り、一年じゅう嗅いでいたいと思った時期もありました。精油や練り香なども手に入れたこともあります。
しかし、やはり本物の香りとは違う…とがっかりしてしまします。
私は、自分が知っている香りの中で、金木犀の香りが一番好きです。
外出が苦手
私は、以前の病気がもとで、精神的な問題で一人で外出するのにすごく勇気がいります。50m先のごみ捨てに行くのでさえ、玄関を出るのが怖い。
とにかく、人に遇うのが怖いのです。
何日も前から分かっている予定ならば、それまでに経路を頭で確認したり、何か起こった時の対処法をイメージしてみたりします。
買い物は、大抵夫と行きますし、夫が出張などでいないときは、何とか緊張しながら一人で買い物に行きます。
出なければ出ない程、家から出るのが怖くなります。
最近はできるだけ人の少ないところに出かけたり、外出する機会を増やして、玄関からでるという行動を繰り返して、「外の世界も怖くない」と頭に覚えさせようとして訓練中です。
出かけるまでに、相当な時間を費やして、結局出かけられなかったり、時間がかかり過ぎて疲れるか、もしくは外で過ごす時間が短くなる、なんてこともしょっちゅうです。
それでも以前よりは、出かける機会も増えています。
今日は香りに導かれた
こんな私ですが、今日は10分もかからずに出かける決心をして、玄関を出ました。
なんと言っても、金木犀を見たかったのです。そしてどの金木犀が私に香りを届けてくれたのかしら?この木かしら?と想像してみたかった。
金木犀は開花後1週間ほどで花が枯れると言います。ですから、年に一回のこの機会を逃してはならないと思いました。
そして家を出て、いつもなら右に曲がります。そちらの方向に金木犀があるのを知っていたから。家から100mは離れたところです。
今日は何故か左に曲がりました。
そしたら5メートルも進んだところに、金木犀を発見!
時々通る道なのに、それが金木犀だと知らず。
ここに越してから3年と少し経つのに。
その周りにも普段気がつかなかったのに、金木犀を見つけました。
その後、その後、あまり通らない道を金木犀を探しながら散歩をしました。
もう、本当に、嬉しかった。
金木犀が確認できたこと
金木犀が近くにたくさん植えられている事を知ったこと
すんなりと外出ができたこと
カメラを持って外出したことがたのしかった
たくさんの嬉しさを抱えて、帰ってきました。
まとめ
好きな香りに導かれて、予定もないのに外出ができた。『好きのなせる業』だろうと思う。そして、いつでも会うことができない期間限定のものだから、「今しかない」と思って、勇気が出たのだろうと思う。
また、今しかないから、私にとって金木犀の香りは特別なのだ。
これをもっと大きなスケールで考えてみたら、「わたしの今日は今この時だけ」「今しかないのだ」と思うと、今日を一生懸命に生きたいし、毎日勇気を持って生きなければな…と思えた。