この何気ない一日のキセキ

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アラフィフ主婦が『今を楽しく、気楽に生きる』ために今から人生を再始動させていくブログ

自分と家族の「もしも」に備える

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医療者との面談風景のイメージ

こんにちは。”ふたり暮らし”のReiです。

今日は、「もしも」の時について考えます。
「もしも」って言うと、災害とか病気とかいろいろな場合が想定できますね。

今回はそのような場合において役立ちそうなものです。

みなさんは【メディカルID】とか【救急医療情報キット】という言葉はお聞きになったことはありますか?また、そのようなものを準備されていますか?

私なり、そのようなものを作ってみましたので、ご紹介させてください。

作ってみようと思ったキッカケ

自分の事も忘れる

以前から作っておきたいと思っていました。だんだんと忘れていく一方で、病院で書かされる問診票にいつも頭を悩ませていました。

「あの病気をしたのは何歳だった?25歳か26歳だったか?」と忘れてしまうものです。

親の事、把握してる?

 自分の親については詳細はあやふやなところもありますが、何となく把握できていると言えそうです。
では、夫の親は?夫は把握できてる?

えっ、できてない(;・∀・)


この先、親も病気になる可能性が高くなります。
突然倒れたりしたときに、医療者に対して親の体の事を説明できる自信がありません。義母に関して言えば、嫁の立場だとちょっと聞きづらいです。
センシティブな内容ですし、言いたくないこともあるやもしれません。
ですから、本人が元気な時に書いておいていただくのが、一番良いと思いました。

病歴シートを作ってみる

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自作の病歴シート

私は、義母に直接書いてもらいたいので、どんな風に書いたらいいかを上の図のように記入例と共に渡す予定にしています。自分の母にも書いてもらうつもりです。

私は病歴シートと言っていますが、一般的には『救急医療情報キット』と呼ぶようです。様々な自治体で独自のキットがあったりするようです。
私の住む地域の市と消防局のホームページを確認しましたが、我が町では準備されていないようでした(私の認知不足なだけかもしれません)。

これを自宅の冷蔵庫に貼ったり、冷蔵庫の中にしまっておいて、救急車を呼ぶような出来事に至った時に、救急隊が活用し初期治療の段階からスムーズに治療が進むことを目的とされています。

しかし問題点もあるようです。

救急医療情報キットの問題点

私がネットで調べたところによると、活用に至るにはハードルが高いようです。

一つ目。医療の専門家ではない素人が記入するものですから、その記入内容への信頼性の低さです。輸血などする場合は血液型を書いていても必ず再度血液型を調べると思います。
また、薬の名前をシートに書いていたとしても、書き間違っていたり記入漏れがあるかもしれません。診断名にしても、正確に書かれているとは限らない、などが考えられます。
そう言った意味で、信頼性に欠けると思われます。

二つ目は、人目に付くところに置いておくと自宅を訪問した人の目に触れる事から、プライバシーの保護の観点から問題があります。
友人ならまだよいですが、訪問販者や業者に見られることで、悪用されたりする可能性があるとのことです。
メディカルIDについても、誰でもアクセスできることから携帯を落とした時などに連絡先などを入手される危険性について問題視されています。
たとえ友人であっても、本人からすればセンシティブでプライベートな内容ですから、見られたくないという思いもあるかもしれません。
自治体によって、冷蔵庫の中で保管するように勧めるところもあります。

三つ目として、本人の同意が得られるか、という事があります。救急時に活用するのですから、本人の同意が必ず得られるとは限りません。本人の同意が得られなければ、第三者である救急隊員や医療者が見ることができないというハードルがあるようです。

キットそのものに、閲覧を許可する署名押印する用紙をつけているサイトもありました。それでもやはり活用に至らないケースもあるとのことでした。

たくさんのハードルがあるのですが、人命を救うという観点からの個人情報の取扱いについて、もっと議論されると良いなと思います。
自治体ごとというよりは、国の主導で個人がこういう情報を管理しやすく「もしも」の時に必要な人に共有できるシステムの構築が早く完成される事を願います。

使用の想定

救急時の活用は限定的だと思いました。ですがキーパーソンである人が情報を知っておくこと、複数人が共通の情報を共有できることはメリットだと思います。
もし、本人の意識がなく救急搬送されるような場合、最低でもキーパーソンの連絡先が分かることが望ましいと思います。

そうすれば治療の同意も得られますし、このシートも活用できると思います。現病歴がわかれば初期治療がスムーズに受けられ、救命の一助にもなり得ます。

私個人としては親が救急で入院した場合に、医療者側から既往歴や現病歴について聞かれたときこれを渡すことで、基本的な質問の時間を短縮できると考えています。

また、専門的なことはかかりつけの病院に直接コンタクトをとってもらう事もできると思います。家族がかかりつけに問い合わせる場合でも、担当医や診察券番号などあればスムーズに話が進むと思います。

そういった場面での活用を想定しています。

親世代の問題だけでなく、私達はふたり暮らしですし、どちらが不在の時に病気になった場合は活用できると思います。

ですから、お薬手帳などと共に出かける際に携帯することが望ましいのではないか?と考えています。

 私は薬の書き間違いを想定して、あえてシートには薬の名前を書き写さないつもりです。お薬手帳を同じ場所に保管すれば、薬の名前を知らせることができます。

まとめ

今回、シートを作るに当たって調べる中で、自分の医療情報を他者へ共有することの問題点を知ることができました。
「もしも」は誰にもやってくる可能性があります。健康であっても事故なども考えられますし。
その時に、できるだけ早く家族に知らせるため、またできるだけ早く適切で的確な治療が始められるためには個人の情報が重要であると思いました。

医療現場での活用にはハードルもありますが、このシートを親世代や自分の家族と書くことによって現状を知ることができます。

そのうえで、「もしも」の時に延命治療を希望するか、臓器提供の意思はあるかなどの意向についても話ができるキッカケになると思います。こういう内容はなかなか日常の中で話題にしにくかったり、嫌がる方や冗談で受け流してしまう方もおられます。

元気な時にしか話し合えないから避けずにやっておきたいね

意志に変化がないかを確認することも重要だよね

以上、救急時の医療情報の共有について、私なりに考えてシートを作成したお話でした。

最後までお読みくださりありがとうございます。
それでは、また次回。

 

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