この何気ない一日のキセキ

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アラフィフ主婦が『今を楽しく、気楽に生きる』ために今から人生を再始動させていくブログ

ユーモアのある愚痴

人生の「勝ち組」ひと昔前によく聞いた言葉。

最近は死語にになりつつあるのかな?近頃は新しい言葉が生まれて、死語になるサイクルが早すぎてついていけない。死語って言葉も、そういえば全然見かけない気がする。

まぁ、それはさておき。

今日は夫の話。

 

彼は近頃仕事のストレスが溜まっているらしい。

ここ数日、残業をしたり休日出勤をしたり。

それが自分の仕事じゃない、誰かのやり残した仕事だからだ。

会社という組織の中にいたら、会社全体の生産性や安定性のためにはそんなこともあるだろう。それが組織と言ものだ。

そんなことは重々承知で、やっぱり何となく、夫としては納得がいかないらしい。

家に帰って愚痴も言いたくなる。

愚痴の中で、その“仕事をやり残した人たち”のことを夫は
「勝ち組だ」
と表現した。

本来勝ち組の意味は、成功を収めた人、高収入で裕福、全てを手に入れた人、みたいな意味だと思う。

よくよく話を聞いてみると。

その仕事をやり残した人が、年上の自分よりもお給料が高い人。中途半端な仕事をしてもお給料が支払われる。一部の上司が「彼らは年上なんだから敬え」とも言う。

それで自分たちの世代にしわ寄せがきている、というのだ。

「できない」「わからない」と言えば他の人がやってくれる。

学んで解決しようとはしない。

少しの嫌ごとを言われても堪えない。

夫にとっての「勝ち組」はそういう人らしい。

 

なるほど。

うまいこと言うな、と思った。

よく言うところの給料泥棒っていうやつだね。

 

話の問題の根っこのところ、旧態然としている会社の在り方、能力主義、終身雇用体制、などを語るつもりはない。

もちろん、ストレスを抱えにくい働きやすい職場であって欲しいな、とは願う。

 

本来の意味とは全然違う、真逆の対象を「勝ち組」と表現した夫のユーモア。

ちょっと笑ってしまった。

『会社の愚痴を家で言うのは申し訳ない、でも言わずにいると爆発しちゃうから、聞いてくれる?』

そんな、彼の苦悩と気遣いが垣間見える。

何とか面白い表現にしようと考えたのだろうな。

当然、「え?どういう意味なの?」って聞き返しちゃったもの。

そして、意味を聞いて笑った。

彼のそういうセンス、嫌いじゃない。

「家では愚痴ってもいいのだよ」と寛大にさせてくれる。

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