この何気ない一日のキセキ

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アラフィフ主婦が『今を楽しく、気楽に生きる』ために今から人生を再始動させていくブログ

古道具の手入れ

夫の実家の納屋の屋根裏に以前より古めかしい竹籠が掛けられていました。
その形の珍しさに、とても気になっていました。

蓋つきで、籠の底には足もつけられてあるものです。
しかし、もうずっと以前から同じところに掛けられていて、埃だらけでした。
同じものが二つあるらしく、蓋を紛失した方は埃まみれながら、畑の道具を入れて持ち歩いたり、保存する野菜の種の乾燥に使われていました。

義母に、「いい籠ですね」というと、使わないので持って帰っていいよ、と言ってもらい、頂くことにしました。
元々の用途は、「飯籠」と言うものらしいです。
義母が子どもの頃、ご実家で使われていたものだそうです。
義母は今70代ですから、60年以上前のものだという事になります。
ご飯を炊いたら、布巾などを籠にひいて、その中にご飯を入れて保管していたそうです。

おひつのような役割のものだったと思われます。
ネットで調べたら、高知県の『竹虎』さんという竹材専門メーカーが今も販売しているようです。もっときちんと調べれば他のメーカーさんでも作られているかもしれません。


かなり埃・・・土埃と言うべきか、にまみれていましたので、綺麗になるのかなと一抹の不安を覚えつつ。

お手入れ用の道具などはないので、100均で柔らかそうな塗装用の刷毛を購入して、埃をはらうことにしました。
なかなか手ごわい汚れでした。あらかた埃をはらえたら、濡れ布巾で拭いてみたのですが、小さな隙間のものがふき取りきれず、後から後から汚れが付いてきます。

ダメもとで、水洗いをして見ました。洗剤は使っていません。
たわしでこすってみるか?とも思いましたが、籠に負担をかけたくなかったので、流水で流すだけにしました。
その後しっかり水気をふき取って、丸一日陰干し。
これを二回繰り返しました。

それで何とか使えるレベルまでには綺麗になったように思います。

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古道具 飯籠

左がbeforeです。右側と比べると、全体的に艶が出ましたし、白っぽい土埃が無きなりました。蓋もきちんとはまるようになっています。

今買った竹籠では出せない、飴色の綺麗な籠だと思います。
きっと量産品ではない、職人さんが編まれたものなのでしょう。そして当時はそういった職人さんがたくさんおられたことでしょう。
昔のものは丈夫に作られていて持ちがいいように思います。
使い捨ての時代ではない、物を大事にする時代でもあったと思います。

この籠を手に入れて、改めて思う事。
良いものを大切に長く使う、お手入れをしながら。良いものとは、単に高価と言う事ではなく、自分にとって価値のある物だったり、必要なものだったり、好きなものだったり。。。するのだと思います。

私も生活を見直して、心地の良い衣食住の環境を整えていきたいと思います。

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