この何気ない一日のキセキ

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アラフィフ主婦が『今を楽しく、気楽に生きる』ために今から人生を再始動させていくブログ

春 山に登る

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山に咲く桜

一年以上ぶりに登山に出掛けた。

春に山に出かけるのは、初めてかもしれない。
家から車で15分ほどの所にある山。
いつも近くは通るのに
一度は麓まで行ったのに山頂まではいかなかった山に登ることにした。

 

駐車場で二人の登山客と出会う。
駐車場ではみんな何だかよそよそしい。ひとりは荷物も何も持たないジャージ姿の若者。一人は年配のいかにも登山に慣れたおじさん。

お互いに様子を伺うようにちょっと離れて、挨拶も交わさず、準備に取り掛かる。

若者は早くに出発して、私たちが中腹に差し掛かる頃、すごい勢いで下山してきた。
山頂まで行ったのかはわからないが、この辺の低山はご近所さんの散歩コースにもなっていて、何も持たず登る人も多い。
こんにちは…と声をかけると、若者も息を切らした笑顔で”こんにちは”と返してくれる。
おじさんとは山頂で再会。駐車場でのよそよそしさとは裏腹に、挨拶をすると、笑顔でたくさん話をしてくれた。

一旦、山に入ると、フレンドリー。お互いを同士のように、または先輩後輩のように声をかけあったり山について教えてくれたり。次、会う事はないかもしれない人とのちょっとした交流が嬉しかったりするのだ。

私だって普段は人に自分から声をかけて交流することはほとんどない。
元来、小心者の恥ずかしがりや。
だけど自然の中では、何だか声をかけたくなるし、話を聞きたくなる。

不思議だ。

参道の途中には山桜がちらほら見られる。(サムネの写真は麓に植えられた桜。これはソメイヨシノかな?)
見ごろを少し過ぎた山桜。
時々風が吹いて、ピンク色の花びらが空を舞い山道に積もる。

山の中は本当に静か。
耳が敏感な私にとって、山の中の音は癒し。
風に木々が揺れる音。
鳥のさえずり。
虫の羽音。
そんな音が心地よい。


山頂では、やってみたかった事を実行する。
それは『野点
眼下に広がる田畑と、遠目に見える川沿いの桜を眺めながら、お団子を食べてお抹茶をいただく。

野点』なんてたいそうなことを言ってみたが、茶道の心得は皆無。
火を使うこともはばかられるので、水筒にお湯を入れて持参した。
それでも、”自分で点てたお茶を山頂で頂く” ただそれだけで美味しかった。

 

映えなど関係なく。
作法など関係なく。
自分がやりたいと思う事を
自分が楽しいと思う事を
自分なりの方法でやってみる。

ただそれだけで、その時間が幸せなものなる。
そんなことを感じる登山となった。

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