この何気ない一日のキセキ

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アラフィフ主婦が『今を楽しく、気楽に生きる』ために今から人生を再始動させていくブログ

24時間防災訓練をやってみた#3 暖をとる

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窓際のストーブ

寒いのは苦手(>_<)

こんにちは、”ふたり暮らし”のReiです。
のっけからネガティブ発言、すみません。
私は本当に寒さが苦手、というか寒いとことごとく体調を崩します。
若いころはよくスノボに行っていましたが、その事から苦手でした。
あまりにスノボが楽しくて出かけていましたが、寒さのために頭痛が起こり、途中でひとり離脱してゲストハウスで休むということもありました。

今回防災訓練をするに当たり、『冬の避難』を想定して寒い日を選びました。
終わってから体調を崩すということはありませんでしたが、それも備蓄品のおかげ。あとは持ち出すものを寒さに対応したものを選びました。

忘備録として、今回実践した私なりの寒さ対策、暖をとる方法を記録しておきます。

寒さと心細さは紙一重

普段、みなさんは寒いときに心が硬くなるという経験はありませんか?体がこわばったり、寒さにイライラしたり動きたくなくなったり。はたまた何となく寂しくなったり。

私はあります。なので、寒さは苦手ですし、暖かくしておきたい気持ちがいつもあります。

防災訓練を思い立って始めた時、私は真っ先にクローゼットに向かいました。
電気・ガス・水道を使わないという大雑把な縛りの防災訓練ですが、何はさておき、寒さ対策が思い浮かびました。24時間暖房を使うことができない、という不安からです。

着込めば何とか寒さをしのげる

持ち出した防寒着

まず最初に持ち出したものは以下の通りです。
服は普段家で着ている普段着を着ていました。

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持ち出した服

ダウンのコートとジャケット、裏フリースのオーバースカート、毛布一枚。
毛布をベッドに広げて、クローゼットから服を出して毛布でくるんで持ち出しました。

翌日は普段来ているフリースのジャケットの下に緑色のダウンを着て、オーバースカートをはいて過ごしました。外は0℃になる事もありましたが、「寒くて耐えられない」とはなりませんでした。

緑色のダウンはフードも付いているので、襟元にフードを添わせておくと首元の寒さも軽減されるように感じました。

毛布とグレーのダウンは、坐っている時や寝る時に寝袋の上からかけて、夜間の寒さ対策にも活用できました。
床に坐るときにはお尻の下に敷いたり、ひざ掛けのようにして使いました。

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この日の外の状況

訓練をした日は、夜から悪天候で、朝起きたら雪でした。午前中は右の写真のように吹雪いていました。

暖房器具

我が家ではキャンプ用にガス缶で動くストーブを持っています。

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アラジンのポータブルガスストーブ

以前、石油ストーブを持っていたのですが、今の家に越してから部屋が狭くなり、灯油缶を保管する場所がないこと、灯油を外に置くといろいろと問題が生じること、部屋に灯油を置いていると匂いが気になること、などを理由に手放した経緯があります。
数年前にキャンプが趣味となり、寒い時期にキャンプに行くときに必要性を感じて購入を決めました。下の写真のものとすごく迷いました。

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岩谷産業さんのアウトドア用ヒーター

これは私達が、欲しかったものの一つですが残念ながら生産中止となっており、購入するに至りませんでした。
以前使っていた石油ストーブと形の似た、アラジンのものに決めました。

アラジンのガスストーブは、屋内でも屋外でも使える仕様です。

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CB缶

ガスストーブには左側の低温時対応タイプを使います。メーカーでは専用ガス缶を使用するよう推奨されています。低温時対応タイプは若干値段が高いですが、外気が低い場合は、普通のものを使うよりは、点火しやすいようです。

今回24時間で、ガス缶2本で約7時間30分の間、暖をとることができました。

*厳密に外気温・室温・ガスの出力(強弱)を測ってはいません。YouTubeやブログで、燃焼実験をされていらっしゃる人がたくさんおられますので、気になる方は検索してみてください。

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ガスストーブの写真

左の写真を見て分かるように、ガス缶ふたつ分くらいの高さのものです。
真ん中の写真のように上に物を置いて温めるということはメーカーによると禁止行為です。
右の写真のように、真ん中あたりの窓から炎の様子を確認できます。

以前使っていたストーブもこの形でしたが、この形のタイプのストーブの特徴としては、横の金網の部分は熱くならず、上の天板だけが熱くなる感じです。
そして気流によって空間が温められます。
(我が家のテントは前室が広く、天井が高いのでこのストーブの良さが発揮されると感じています。)
逆に先ほど挙げましたイワタニのストーブでは、後面にリフレクターが付いていますので、前方向に熱が向かい、前側に坐っている人に温かさが届きそうです。
空間を温めるか、前面にいる人を温めるかの違いがあり、使い方によって選ぶのが良いかと思います。

問題は持ち運びですね。
このストーブは、ガス缶を除いた本体の重さが5.7Kgとなっています。
キャンプ主体で購入しましたから、重さはあまり重視していませんでした(車でオートサイトでキャンプをすることが殆どだからです)

自宅避難の際や車で駐車場で避難生活をするならば問題ありませんが、徒歩で避難所まで運ぶとなると、かなりの労力を要すると思います。

また、このストーブは標準適室の目安は8畳となっています。広い空間での使用では暖房効果は得られにくいこともあると思います。ちなみに我が家のリビングはLDKなので8畳より広いとは思う(正確な畳数が分かりません)のですが、それなりに寒さをしのぐことはできました。点けていれば室温8℃が12度くらいまで上がりました。

移動させる・持ち運ぶことが前提であれば軽量のもの、広い空間や大人数で暖をとると考えた場合はハイパワーのもの、という選び方も必要かも知れません。

今回使用したセンゴクアラジンのポータブルガスストーブはそう言った意味では、少人数の狭い空間で過ごすときに使えるということになりそうです。

他に使った物

寒さ対策としては、カイロを使いました。背中に貼ったり、ポケットに入れたり。
両方の肩甲骨の間にカイロを貼ると、随分寒さが和らぎました。

今回は使っていないのですがエマジェンシーシートと言われる、アルミ箔の様なシートも寒さ対策に使えると思います。外で一夜を明かすときなどは絶対にあると良いと思います。シートタイプのものだと、本当に薄くて軽いので、持ち歩いたり、会社に一つ置いておくなどすると、帰宅困難になった場合に役に立つと思います。

3.11の時に暖をとるものがなく、お墓の卒塔婆(そとば)を燃やして暖をとったという話を聞いたことがあります。3月と言えばまだまだ寒い時期です。何かしらの備えがあると安心だろうと思います。

「使った物」ではありませんが、訓練の日はずっとリビングで避難生活を送りました。トイレにいく時以外は、一つの部屋で過ごしていたことになります。
そして、ご飯を食べるためにガスバーナーを使うのも、リビングと同じ空間にあるキッチンでした。
そうすることで、リビング内の気温があまり下がらなかったように思います。
普段の朝、寝室からリビングにくると雪が降るときなどは5~8℃くらいです。
ですが、今回朝起きたら12℃あったんです。災害時、一つの部屋で集まっていることが、室温を上げるためにもいいのではないかと思います。

まとめ

冬に防災訓練をやってみて『暖をとるものは絶対にあった方がいい』と感じました。
せっかく災害から命を守っても、避難した先で命を落としかねないと思うからです。寒さは体調を崩しやすく、心をも冷やしてしまうから。
ストーブのような大きなものでなくても、カイロや毛布、エマージェンシーシートでもよいと思います。そして、できるだけ周囲の人と一緒に過ごしたほうがいいのだろうなという私なりの結論です。

あと石油ストーブがいいか、ガス缶ストーブがいいかという問いも私に付き纏います。
「災害が起こればガス缶は売り切れて手に入らないので、石油ストーブを備えるべき」という話も聞きます。逆にいつかの災害ではスタンドが被害を受けて給油すらできない場所もありました。またタンク車がスタンドまでたどり着けないこともありました。
車が動かせない時は灯油も持ち帰れません。

ですからどちらが正解、どちらが良いと答えを簡単に出すことはできません。災害の種類や規模により変わってくると思います。かといって、すべてを揃えることもできません。防災グッヅに埋もれて暮らすことになりそうですものね。
その兼ね合いが難しいところではあります。

ガス缶なら7年(メーカーにより違うかもしれません)の消費期限がありますから、時折使ってガス缶を新しく買い足しながら、だいたい一缶で何時間という割合を見出せたなら、計画的に何日分を備蓄し、いざという時も状況に応じて計画的に消費することができるのではないか?と思います。

我が家でもガス缶は3缶づつ、普通のものと低温時対応タイプのものをストックしていますが、ガスストーブに使う低温時専用のものは備蓄が足りないと、今回明らかになったと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
それでは、また次回。

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