折り重なって出来上がる自分
私は、はっきり言って自分に甘くて面倒くさがりな性格だ。
そして、やってみたいことや成し遂げたいことがたくさんある欲張りだ。
さらには、ある種のことだけは几帳面だったり潔癖のところもある。
ある種のこと、とは仕事や他者に対応することだったり、清潔観念に関することだったりだ。
私の知人の多くは、私のことを
「しっかりした人」
「几帳面な人」
と私を評価する。それで、実際の自分とのギャップに苦しんだりするのだ。
二面性というよりは、多面性を持ち合わせた人間だろうと思う。
そもそも人間とはそういうものなのかも知れない。
それが人より際立っているだけなのかもと思う。
仕事をしている頃は、仕事のためにプライベートを犠牲にするような生活だった。
考えてみればどちらか一つしかできないタイプなのだ。
でもやりたいことはたくさんあるから厄介。
自分で「あぁー私って面倒くさい人間だ」
と思う時がある。
いつか(そのいつかはいつ来るかはわからないけれど、確実に来るいつか)自分自身の死に直面するときがきたら、後悔はしたくない。
だから、今日も少しづつやりたいことを前に進めたいのだ。
ちなみに。
やってみたくてやってみた結果、プッツリ諦めた、というか満足したこともある。
若い時にバイクに乗りたいと思っていた。どうしても乗ってみたかったので、バイクの免許を取りに行った。
自転車に乗るのも怪しい私が!
自動車教習所の原付講習で、教官に「生涯、原付に乗らないと約束するなら及第点をあげる」と言わしめたくらい、原付に乗れなかった私が!
(約束破ってごめんなさい)
バイク教習所の教官に叱咤激励されながら、中型免許(普通自動二輪免許)を取ることができた。
けれども、その後、ただの一度も公道をバイクで走ったことはない。
「バイクとはこういうものなのだ」と体験したことで、もう満足したらしい。
ここまで書いて、冒頭の文章に『飽きっぽい性格』と付け足さなくては…と思った。
私という人間は、実に多くの一面が折り重なって出来上がっているのだ。