植物のある暮らし
7月ごろ、100均でエアプランツを購入した。
ずっと育ててみたかったのだけれど、枯らしたら…と思うとなかなか手にすることができなかった。
そういう意味では、100均って、気持のハードルを下げてくれる。
100円だからいいかなっていう気持ちと、100円だからこそ大事に育てようという気持ち。(100均なのにこんなに育ったよ~、こんなに元気だよ~って言いたいこの気持ち、わかってもらえる?100円だからこそのやりがいみたいなもの)
購入したのは、スキディアナとイオナンタという種類。
リビングの窓辺に、これまた100均で買ったワイヤー製の籠に入れて、ぶら下げている。
そうすると、ちょうど私の顔辺りに籠がくる。
朝起きて、カーテンを開けるとき
「おはよう、今日も元気かな」
って声をかけながら、観察する。
リビングのソファに座っているとき、ちょっと上を見やると窓から入る風にわずかに揺れている様子を見ることができる。
リビングにはもうひとつ植物があって、テレビ台の上に水栽培のアイビーが置いてある。それは目線くらいの高さだから、自然と目に入るのだが、エアプランツの場合はちょっとだけ、「見上げる」という動作が必要だ。
それがまた新鮮。
今までとは違った目線が楽しめる。
エアプランツには週に1、2度、霧吹きで水をあげる。
同時にアイビーの水を変える。
それだけの手入れで、枯れずに育ってくれている。
植物は、置くだけで部屋に彩りをもたらしてくれ、元気に育つ姿に勇気をもらえる。
そして、心にゆとりや潤いを与えてくれるような気がする。
心にゆとりがないとき、植物の手入れのことを忘れている時があるのだ。
ある瞬間にそれが目に入った時に
「あっ、今の自分、ゆとりがない」
「疲れているんだ」
と気づかせてくれる。
そんな時は、いつもより丁寧に手入れをしてみる。
そうしたら、心が落ち着いて来るし、今考え悩んでいることが
「まっ、いっか」
に変わっていく。
今は小さな植物だけれど、いつかいつか、自分の背丈ほどの木を窓辺に置いてみたい。