台風の日 平常心で過ごすためにやったこと その2
18日、19日と台風が通り過ぎるのを待つ。
19日の夕方前に暴風域を抜けたが、夕方以降も風は強かった。日付が変わる頃まで時折突風が吹いていた。
今朝は快晴だが、風はいつもより強く、滅多と風の通らない我が家のリビングのカーテンが激しく揺れている。
被害が大きかった地域もあるようで、早く日常を取り戻せることを心より願う。
私は台風がやってくると、何故だか知らないが、急に片付けや掃除がしたくなる。
前回の台風12号の時は、換気扇の掃除をした。
普段は「面倒くさい」が先立ち、なかなか着手しないのに、我ながら面白い思考回路をしていると思う。
今回はどうしたか。
我が家には「物置部屋」とか「着替え部屋」と呼ばれる部屋が一室ある。
自分が作っているYouTube動画の中にも滅多と登場しない部屋だ。
趣味の道具や夫の衣類を仕舞ったり、室内干しのスペースとなっている。
近頃、夫が釣り具を手放したので、随分すっきりした。
と、途端に私の趣味道具が存在感を増し、なんだか肩身の狭い思いをしている。
そんなことで、趣味道具を少しづつ整理しようと思い立つ。
最初に目についたのは、昨年、母に頼まれて帽子を編んだときの残り糸。
そして、ダーニングに使った刺し子糸の残り。
今後使う事あるかな?と考えてみた。
刺し子糸の残りは十分な量はあるけれど、刺し子をすることはないし、ダーニングは次いつするかはわからない。
毛糸に至っては、使いかけの色違いの糸が5種類。糸の太さも違っていて、何かを編むにも中途半端な量だ。
購入したからには使い切って捨てたい、と正義感と申し訳なさが入り交じる。
色合いが全然合わない気がするけれど、家の中で使うものならいいかな…と妥協点を探し、冬用にひざ掛けを編んでみようと思った。
18日の昼頃から、編み始める。
黙々とやる作業は、台風で心がざわつきそうな時、私にとっては精神安定剤だ。
風が吹いても、雨が降っても、ただ黙々と編み進めるだけ。
定期的に模様が入ったりすると、数えたりしながら編むから集中もできる。
おかげで、テレビにかじりついて台風情報を見ることもなく、数時間ごとに自分で情報収集しながら、平常心を保つことができた。
『自分が集中できる何か』
本を読んだり、音楽を聴いたり
歌を歌ったり、ボードゲームをしたり
それこそ刺し子をしたり刺繍をしたり
何でもいい、小さな環境で少ない道具でできるもの
自宅以外にも持ち出せるもの
自分なりの精神安定剤をみつける事は、災害時の心の安定に少しはつながるのではないかなと思う。
今回は我が家は停電はなかったから、できたことでもある。停電対策もしっかりと行わなければ、と思うのであった。