台風の日 平常心で過ごすためにやったこと
台風14号の最中。
いまだ暴風域にある我が家、といっても今は風もほとんどなく、日常を取り戻しつつある。
このあとお昼過ぎまでは、”吹き返しの風と線状降水帯による雨に注意が必要”との予報だ。今日一日は注意して過ごしたい。
日付が変わる頃から風の音が強まり、3時ごろまで続いただろうか。
ウトウトした頃に大きな風音で覚醒を繰り返し、熟睡感が得られぬ朝となった。
それでも、朝起きると外の様子はいつもと変りなく、何かが壊れたりしていない状況に、胸を撫で下ろす。テレビでは大きな被害が出ている地域のニュースが流れ、心を痛めると共に、我が家に被害がなかったことに、なんとありがたいことか、と感謝する。
これまで、台風や大雨のたびに心がざわつき、生きた心地のしない時間を過ごしていた。テレビの予報とにらめっこして、それが通り過ぎるのをひたすら耐える。
不安で仕方なかった。
今回は少し違った。
17日のうちに『自分が考えうる、自分が成しえる最大限の対策』をした。
外に置いてあるもので、家の中に入れられるものは全て入れる。
外に置いておくものは、ロープと重しで固定する。
買い物を済ませる。
ソファやベッドを窓から離す。
停電に備えてライトを準備する。
クーラーボックスの準備する。
モバイルバッテリーをフル充電する。
ビニールシートやガムテープ、ロープをすぐ使えるところにおく。
水をお風呂やボトルに蓄える。
避難する状況になったら、どこに避難するのか再確認する。
台風が近づくにつれ、先に台風が近づいた地域の状況も数時間ごとに確認した。
停電が9万世帯にも及んだ頃、停電はあり得ると覚悟した。
テレビではなく、インターネットで情報を得るようにした。
できるだけ、自分が知りたい情報だけを見るようにしたかったから。
いつもなら、不安で胸が押しつぶされそうになるところだが、今回は落ちついていた。
数十年に一度とか、過去に例を見ない、スーパー台風、経験したことのない、などの言葉が並んだことも要因かもしれない。
風速70メートルを超えると鉄骨の構造物でさえ変形するという。
そしたら、木造家屋なんて吹き飛ぶだろうな、と思った。
つまりは構造が頑丈な建物に居ても、何かしらのものが飛んできて窓ガラスが割れたり、停電したりする可能性もあると言う事だ。
そう考えると、どこにいても危険だと思った。
腹が据わった。
今、できる事を自分はやった
自分の力や考えが、到底及ばないものがやってくる
そう考えると、心が穏やかになり、今できる事に集中できた。
かつてなく平穏な心で、台風が通り過ぎるのを待っている。
身を守るためには、できる対策はまだあると思う。
「どこにいても危険だ」と先に書いたが、身を守るためなら、ホテルなどで過ごすという選択もあるだろう。木造家屋の我が家よりは身を守れると思う。
特に洪水の危険が大きい時は、平屋の家よりは上階で過ごす方が身を守れる。
我が家でも、「今後は、場合によってはホテルに滞在することも考えないとね」…と話した。
今回は停電は免れたが、ポータブル電源の購入も必要かもしれない。
台風は予測できる災害なので、『身を守る』という対策がやりやすい。あくまでも予測、予報なので外れることもあるし状況もどんどん変わっていく。
もし、対策していなくてもても大丈夫だったかも?という肩透かしの結果になったとしても、それは結果であり、全く対策していなかったら結果は違ったかもしれない。
一つ言えるのは、対策しておけば心の状態は全然違う。平常心でいることは、想定外の事態に対処する力をくれると思う。