この何気ない一日のキセキ

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アラフィフ主婦が『今を楽しく、気楽に生きる』ために今から人生を再始動させていくブログ

50代は恋するお年頃

椿油とつげ櫛

 

髪をショートカットにしてから、オイルもあまり使わなくなった。

しっとりしすぎると、トップのボリュームが無くなるから。

そろそろ椿油を買い足さないと…と思い
鏡の中の髪の毛にふと目をやる。

前髪の奥の方に見え隠れする白っぽいもの。

 

そう、白髪。

 

40代になった頃から目立つようになってきた。
最初は右の前髪の辺りだけだったのが、近頃は後頭部にも見え隠れする。
顔まわりの生え際にもチラホラと。

初めは美容院に行ってカラーをしていた。
でも、私は美容院に行くのがとても苦手で。

髪が長いころは年に一回行けばよいほうで、2年前に今の美容院に行きつくまでに、3年間一度も行っていなかった。

そんな時白髪はどうしていたのか。

ヘナを使ったり、ドラッグストアでカラーリング剤を買って、自分で染めていた。
今でもそうしている。

 

先日美容院に行った。
「白髪、目立ってきましたね」
と言われた。
髪を短くしたから随分染めやすくなったのだが、面倒くさがりの私は、なかなか染めない(笑)

数年前、”グレイヘア”が流行りだした。
雑誌やインターネットのサイトでは、同年代のステキ女子たちがグレイヘアにした経緯やお手入れについてコメントしている。

見ていると本当に素敵。

若いころ、知り合った年配の女性が、綺麗な白髪のボブだった。
キチンと内巻きにされたボブ
艶のある髪
ちょっと黄みがかった白

話を聞いてみると、どうやら地毛は全部が真っ白ではないらしい。
美容院に行って、お手入れした結果、そんな綺麗な白髪ヘアになっているらしい。

 

私も50代が目の前に迫り、そろそろ白髪を染めるのをやめたいと思うようになった。
理由は、面倒くさいのが一番。
そして、白くなるたびに染めるという行為が何となく馬鹿らしくなった。
だから、ありのままでもいいんじゃないかと思ってきたのだ。

でも、思いきれないところもある。
雑誌で見る素敵女子みたいに私は素敵じゃないから、老けて見られるのも嫌だなと思ったりする。

最近行きつけになった美容院で
「そろそろ50歳になるし、白髪、染めるのやめようかと思ってるんです」
と伝えると、美容師さんが矢継ぎ早にこう言った。

 

「何言ってるんですか!50代は恋する年頃ですよ!
 白髪なんてまだまだ早いです!」

 

あまりの勢いに、びっくりしつつも、『へぇ~、50代は恋してもいいのかぁー』なんて思ったりした。

どうやらその美容師さん曰く、
どんなにブランド品を身に纏って、お金持ちでも、髪の毛のお手入れが行き届いていないと、幸せじゃないように見えるらしい。

なるほど。

白髪がある=お手入れが行き届いていない…とは一概には言い切れない、と思うのだが、世間一般的にはそうなのだろう。
結局のところ、”私は素敵女子じゃないから、老けて見られそう”っていう自分自身の考え方も、世間一般の考え方と同じなんだ、と気がつく。

 

ううぅーん。
私はまだグレイヘアで生きる覚悟が無いんだな

というところに落ちついた。

本当は個人の自由な選択なのだけれど、そこまでの勇気が私にはないみたい。

 

『白髪でも、私素敵じゃん』
『私の白髪ヘア、素敵でしょ』

 

って自分自身が思えるようになるまで、もう少し待ってみようと思う。
だから、私の白髪染めはこれからも続く。

 

それにしても、美容師さんの

『50代は恋する年頃ですよ』

が忘れられない。

いろいろなものに恋する50代になりたいものだ。

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